○芦田國務大臣 いろいろ事情の変化によつて、予算が多少変更することはやむを得ません。そういう事情をどうか御了解願いたい。
○芦田國務大臣 花村君の御指摘になられた点は、まことにごもつともで、われわれ一同の遺憾とするところであります。一國文化は交通機関の状態で判断できるといわれるくらいに、わが民族の持性と、文化程度とが、鉄道運輸によつて判断される次第であります。敗戰後の道義頽廃振りは、わが大和民族がかほどまでに堕落したかと思えば残念な次第です。これを解決するには、どうすればよいか。
○芦田國務大臣 列車内暴行脅迫を防ぐには、武器を携帶しなければならない。また列車中の職務執行中に犯人を逮捕することもむづかしい。また國家警察と列車警察との連絡もよくとれていない。各駅の警察官が犯人を逮捕するにはその数が十分でない。結局列車内無秩序は、あまねく知らるる通りである。これが対策としては、さしあたり、國家警察の一部を列車内に移動警察隊として入りこませることが有効と思われる。
○芦田國務大臣 先刻花村君に言つた通り、鉄道職員の中から、警察職員の勅令による手続を経て、これに鉄道公安員と同じ権限を與へる件を考慮中である。鉄道公安員にも拳銃くらいをもたせないと、兇悪犯の逮捕はできぬし、その数も相当ないと、多数の者の騒擾のときに治安が保てない。
こういうことを伺つておるのであります、 ○芦田國務大臣 法的の根拠と言われますけれども、予算がなければ何もしないということであります。ただ暫定予算の、残りは使えるのであるから、これを使うだけで、それ以上のことは何もしないのですから、別に法的根拠を必要としません。
○西村(久)委員 そういたしますと、七月一日以後の関係に伴つて起りまする政府の支拂い関係から起る諸問題についての変動は、政府の方で責任を負われるという御決心があられるのでございますか ○芦田國務大臣 歳入歳出に関する問題は、全部政府が責任を負うベきことだと考えます。
○芦田國務大臣 今日まで十分活用してまいりました。
○芦田國務大臣 六・三制の問題については、さいわい文部大臣が來ておられますから、文部大臣から詳細にお答え願うことにいたします。 それから松野君の御質問は、先ほど松浦君に対して答えた通りでありまして、それを二度繰返してお答えすることは、時間の関係上お断りいたします。
○芦田國務大臣 この問題につきましては、先般野溝國務大臣のお答えしたのが、私と全然同意見であります。さよう御承知願います。
○芦田國務大臣 訂正いたします。
○芦田國務大臣 できるだけ努力いたすつもりであります。
○芦田國務大臣 違います。
○芦田國務大臣 軍公の問題は本会議なりこの委員会で答えた通りであります。総辞職をする氣はないかというお話でありますが、そういう氣持はありません。解散してはどうかという御意見でありますが、とくと考慮いたします。
○芦田國務大臣 ただいまの鈴木君からのお話は、私も非常に感激すべき美挙であると存じます。政府としては、われわれの氣持を現わす形として何らかの方法をとりたいと考えております。
○芦田國務大臣 行政調査部においてつくつた案に基いて今日まで諸般の計画を進めてきたのでありまして、内閣の重要な政府の一項目として、行政整理を決行することにおいては、今度といえども從來と少しも変化ありません。
○芦田國務大臣 ただいま田中君より長野縣下の事例を引いてのお話は、私自身にとつてはまつたくあたかも藤村の「破戒」の感を新たにしていただいたような感じがいたします。というのは、身の郷里にも川一つ隔てて同じような部落があります。
○芦田國務大臣 衆議院において、この内閣を信頼しないという議員の名前を私にお示しくだされば、その数によつてとくと考えます。
○芦田國務大臣 ただいまのお尋ねの問題について、私の知つておる限りおお答えいたします。一昨日鈴木法務総裁より、ただいま上林山君のお述べになつた通りに、檢察廳当局より西尾君の問題についての起訴に関する決裁を求めに來たという報告を受けました。
○芦田國務大臣 八月に労働攻勢が起るという御意見に対しては、起るかもしらないが、政府としては起らないことを大いに努力し、期待するということをお答えしたのであります。しかし起つたらどうする。これは起つたらそのときに最善の方法をとるつもりでおります。
○芦田國務大臣 そうです。
○芦田國務大臣 ただいま委員長から、委員会の御意向を三箇條にわけて御説明がありました。一々御指摘の点は理由のあることと思いますが、根本の統制の問題につきましては、すでに御承知の通り、今日のごとく全世界にわたつて需給の関係が崩れており、物と人口との比例が著しく均衡を失つているという時代においては、やむを得ざる統制をある程度行つていることは、各國みなその例に漏れません。
○芦田國務大臣 それは私はお答えいたしませんから、どうかあなたに御自由に御解釈を願います。
○芦田國務大臣 答えるにはあまりに明白なことだと思います。
○芦田國務大臣 それでは私の誤解で、一應内閣の主管大臣としては法務総裁をこれに当らしておるのでありまして、詳細の手続については法務総裁より説明することに打合わして、今朝私は出かけたのでありますから、説明があつたものと思つておつたのであります。それではあらためてもし御質問があれば、法務総裁みずからその点はお話すると思います。
○芦田國務大臣 訴願委員会にかかつておつたものは全部五月十日限り決定するわけですから残る問題は一つもありません。それを近いうちに発表する、こういう意味であります。
○芦田國務大臣 どういういきさつでできたかとういようなくわしいことは私はよく存じません。しかしあの形式が今日の時代においては一番適当である、かように考えて、私進んで賛成をいたした次第であります。
○芦田國務大臣 上林山君の御意見の通りであります。それなればこそ、一政党の内部事情などを、総理大臣として予算委員会の席上ではお答えする必要がないと考えております。
○芦田國務大臣 私の発表している固有名詞ということを、直接お話くださればお答えいたしますが、それだけでは質問の趣意がちよつと私にはわかりかねます。
○芦田國務大臣 はつきりお答えいたしておきます。現内閣においては、檢察廳に向つて消極的にも積極的にも圧迫を加うるごとき行動は、断じて行つておりません。また將來も行う意思はもつておりません。
○芦田國務大臣 不正なことを行つた官公吏に対して耳をおおうがごときことは毛頭いたしておりません。もしそういう事実が具体的に現われた場合には、適切な処置をとる決心であります。
○芦田國務大臣 行政整理の具体的の内容については、ただいまここでお答えすることは差控えておきたいと思います。
○芦田國務大臣 御入用がなければ別表だけは取消します。